麻婆豆腐はいまや中華料理で最も有名な料理の一つです。
実は、一般的な麻婆豆腐とは日本のものです。本場の麻婆豆腐には、陳麻婆豆腐があります。
今回は、辛い物好きにはたまらない麻婆豆腐と陳麻婆豆腐のお話と頤和園で提供している麻婆豆腐から派生したメニューのご紹介です。
Contents
陳麻婆豆腐とは?
陳麻婆豆腐とは、中国の清時代に、成都の北郊外の万福橋で陳興盛飯舖を営む陳森富の妻劉氏が材料の乏しい中、労働者向けに作った料理が起源とされています。
彼女の顔にあばた(麻点)があったことからあばたおばさん(陳麻婆)と呼ばれたことから、陳麻婆豆腐と呼ばれることになりました。今の時代で考えると、つけることが躊躇ってしまうネーミングですね。
『芙蓉話旧録』には、「食べに行く者は遠くても気にしない。」という内容が記されているほど評判となり、後に陳麻婆豆腐店と呼ばれるようになりました。そのルーツを持つ陳麻婆豆腐店は、現在では国営となっており、日本にも支社を持ち、東京、横浜、名古屋、大阪に店舗展開をしています。
頤和園での陳麻婆豆腐のご提供は、ディナーのコース料理か頤和園溜池山王店のアラカルトメニューでご提供となります。
陳麻婆豆腐と麻婆豆腐の違いとは?
陳麻婆豆腐
麻婆豆腐
陳麻婆豆腐と麻婆豆腐の明確な違いを高橋総料理長に聞いてみました。頤和園での調理方法での違いは、以下の通りです。
豆板醤の違い
陳麻婆豆腐では、二種類のピーシェン豆板醤をブレンドして使っています。それに対して、普通の麻婆豆腐は、四川豆板醤のみを使用しています。
使用している肉と調理方法の違い
陳麻婆豆腐は、挽き肉も牛肉と豚肉の合挽き肉を使いコクを出しています。そして、この合挽き肉には、甘み、醤油の味がついており、煮込んでいる間は味を足しません。そして、トウチー(ブラックビーンズ)が入っており、出来上がりに中国山椒(花椒)が多めに入っています。
それに対して、麻婆豆腐は豚肉のみです。炒めた挽肉に甘み(甜麵醬)と色を付け、スープを入れ煮込んでいる時に、酒・砂糖・醤油で味を付けていきます。中国山椒を仕上げに入れますが、こちらは卓上の中国山椒を設置しております。お好みの味にできるのも特徴の一つと言えます。
陳麻婆豆腐と麻婆豆腐のルーツの違いとは?
陳麻婆豆腐は、清の時代に発祥され、陳麻婆豆腐店によって広まっています。そして、陳麻婆豆腐店は、中華人民共和国になってからは国営企業となっております。商標になってからは、認可を得る形で成都に民間の店舗も存在します。
これに対して、日本人向けに陳健民がアレンジし、1970年代に日本の一般家庭に広まったのが麻婆豆腐になります。1971年には丸美屋のレトルトの麻婆豆腐の素も販売され一気に家庭料理として広がりました。
まとめ
陳麻婆豆腐と麻婆豆腐では、使っている豆板醤に違いがあり、調理方法も明確に違います。
陳麻婆豆腐の方が本格派で、ヒリヒリとした麻辣味を楽しむことができます。そして、麻婆豆腐は家庭でも愛されています。頤和園の場合は中国山椒で味を調整することが可能です。
頤和園の人気麻婆豆腐メニュー
麻婆豆腐チャーハン
頤和園のランチメニューの中でも人気の高いメニューです。麻婆豆腐をオーソドックスなチャーハンにかけました。
ハフハフとした熱さに麻婆豆腐の辛味も交わって、リピーターが特に多いのも麻婆豆腐チャーンの特徴です。
当店の麻婆豆腐チャーハンをお客様がYouTubeで紹介されています。麻婆豆腐+チャーハン=最高だそうです。
麻婆豆腐汁そば
汁なしマーボ―あえそば
麻婆豆腐のランチメニューは以下のメニューを参考にしてください。
また、陳麻婆豆腐のご提供は、ディナーのコース料理か頤和園溜池山王店のアラカルトメニューでご提供となります。
各店のコースメニューに関しましては、予約ページを参考にしてください。
ランチメニュー
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